心に大きな傷を負ってしまうような辛い経験や体験をしたり
トラウマになってしまうような大きなストレスを受けた後に
不眠や不安や緊張や動悸が続く
心的外傷後ストレス障害(PTSD)が起きる事があります。
その体験が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり
悪夢を見たり等、とても辛い症状です。
一方で、その苦境や逆境、辛い経験を乗り越えた後に大きく成長する事もあります。
心的外傷後成長(PTG)と言われています。
人生で心に大きな傷を残してしまうような出来事は、頻繁にある事ではないです。
そんな出来事に遭遇した時にはやはり深く傷つき苦しみ辛い時間を過ごす事になります。
今まで自分が信じていた常識や当たり前の事が覆ってしまったり、大切な人を失ったり、
全財産を失ってしまったり、信じていた人に裏切られたり、
当たり前だと思っていた日常が、信じていた、思い描いていた未来が、全て無くなって
しまった時には呆然と、ただ立ちすくむしかないです。
そんな時に私たちの心の中では何がおこっているのか?
それは、今までの人生でこつこつと積み上げ形成してきた考え方や人格ですら
全てを破壊してしまうような勢いの出来事で想像もつかない事です。
物に例えるとしたら、自分でコツコツと作りあげ建てた家があるとして
それを爆弾で一瞬にして粉々にされてしまうような感じです。
こうなってしまうと、新しい家を建て直す必要があるのです。
逆境であった出来事を踏まえて今度はそれに負けないような家を
建てるはずです。
人格も同じです。今まで自分が大切にしてきた信じてきた生き方、常識、物の見方、考え方等
すべてを手放して新しい生き方、常識、物の見方、考え方を再構築し築き上げるのです。
この再構築は簡単ではなく、きっととても苦しい気持ちを伴うでしょう。
それでもこの心理的な作業を進める事で得られるものも、とてもたくさんあります。
ここまで来た自分の強さに気付く、自分の求めている生き方も見えてくるのです。
私が経験した心的外傷後成長の一部をご紹介します。
どれも当たり前の事で、以前から思っていた事ではあるのですが
心的外傷を経験して深く感じ実行している事です。
⒈ 今あるものに感謝をする。
当たり前の事ですが、今あるもの、今ある事に感謝するという事は逆を言うと
今ないものは、考えないという事だと思うのです。
今、自分にないものは、今は、ないのです。未来にはあるかもしれないけど今は無いのです。
今あるものは、今はあるけど、もしかしたら明日には、未来には無くなるかもしれない。
だからこそ、今あるもの今ある事は尊いのです。心から感謝です。
今あるものに心からありがとうって感謝する と胸の奥がジンとしてきます。
⒉「ありがとう」を伝える
ありがとうって伝えるだけで、自分の心がほっこりします。ありがとうって伝えられるような事を
してもらえた事が嬉しいです。その嬉しい気持ちをその場できちんと言葉にして伝えたいのです。
いつ伝えようとか、言わなくてもわかるだろうとかはだめです。
ありがとうって言ってもらえた時もとても嬉しいです。自分の行いを気にかけてもらったんだなぁ
とか、見ていてくれたんだなぁとか、優しい気持ちがとっても伝わってきます。
ありがとう は 最強の言葉 だと思います。
⒊ 今を大切に、今を生きる。
これも当たり前ですが、過去をどんなに思ったところで変える事はできません。
特に心的外傷があった直後はその原因である過去を考えてしまいます。
悲しみ、怒り、嘆き、心配等、さまざまな感情がうまれてきます。
どれもとても強い感情です。だけど、どんなに思っても考えても悩んでも
変える事は出来ない。未来も一緒です。どんなに心配しても不安に思ってもその時が
くるまでは、どうなるかなんて誰にも分りません。
私たちは今を生きています。過去や未来に思うところはたくさんあっても
今を生きなければ生きてる意味はないのです。
どうしたら今を楽しく、今を幸せに生きれるのか?
今を思い切り感じて今、幸せに生きられる選択 をしていきたいです。
⒋ 笑う
楽しいから笑うのではなく笑うから楽しくなるのです。これ本当です。
脳は人が笑うと楽しいんだと思うそうです。自分の脳をコントロールする。
笑えば楽しい気持ちになるのです。だから日常のちょっとした会話にも
クスッと笑える話をしましょう。そして沢山笑いましょう。
笑う門には福来る です (*^-^*)
以上、私の心的外傷後の気付きを一部ですが、ご紹介しました。
生きている以上、辛い出来事は避けては通れません。
私は心的外傷を受けた時には苦しくて 誰か助けて とかスマホで検索していました。
そんな私でも、時間はかかりましたが何とかなりました。
人生、何とかなるように出来ているよ。 父に言われた言葉です。
今、辛い気持ちでいる方が、どうか良い方向に向かいますように。