経済的DVの渦中にいた頃、 わたしは毎日、心がすり減っていくのを感じていました。
子どもたちの前では笑顔でいようと決めていたけれど、 夜になると、涙が止まらなくなる日もありました。
「このままじゃ、わたしの心が壊れてしまう」 そう感じたとき、わたしは“特別なこと”ではなく、 小さな習慣をひとつずつ取り入れてみることにしたんです。
朝日を浴びて、深呼吸しながら唱える言葉
朝起きたら、まずカーテンを開けて、 ベランダに出て朝日を浴びながら深呼吸をしました。
そして、心の中でこう唱えます。 「今日も絶好調、大丈夫、すべてうまくいく」
最初は気休めのように感じたこの言葉も、 毎日続けているうちに、少しずつ心にしみ込んでいきました。 朝の光を浴びながらのこの時間が、 わたしにとっての“心のスイッチ”になっていきました。
笑顔を意識する
つらいときほど、顔がこわばってしまう。 でも、意識して笑顔をつくると、 不思議と心も少しだけ前向きになれることに気づきました。
鏡の前で「おはよう」と笑ってみる。 子どもたちに「いってらっしゃい」と笑顔で送り出す。 作り笑いでもいい。 それが、わたしの心を守る“おまじない”になっていました。
楽しいから笑うんじゃない。笑うから楽しくなる。笑うことで脳は笑える事を探し始めると言われています。笑いましょう。とにかく笑ってみましょう。
上を向いて歩く
仕事に向かう道、買い物の帰り道、 つい下を向いて歩いてしまいそうなときは、 意識して空を見上げるようにしました。
青空、雲の流れ、風の音。 それだけで、少しだけ心がほどけていくのを感じました。
「わたしはちゃんと、前を向いて歩いてる」 そう思えるだけで、気持ちが変わっていくのを実感しました。
気持ちをノートに書き出す
誰にも言えない気持ちを、ノートに書くようにしました。 怒り、悲しみ、不安、悔しさ… どんな感情も、否定せずにそのまま書く。
「今日は夫がまた無言で帰ってきた」 「子どもが泣いていたのに、わたしも泣きたかった」 そんなふうに、心の声をそのまま書くことで、 少しずつ、自分の気持ちが整理されていきました。気持ちが整理されると同時に心のモヤモヤも発散されていきます。
「ありがとう」を意識して使う
日常の中で、「ありがとう」を意識的に口にするようにしました。 子どもが食器を片づけてくれたとき、 レジで店員さんにお釣りをもらったとき、 自分に「今日もがんばったね」と言うときにも。
感謝の言葉を口にするたびに、 心が少しだけあたたかくなって、 「わたしはひとりじゃない」と思える瞬間が増えていきました。
小さなことにも感謝する
ある日、子どもが「今日のごはん、おいしかったよ」と言ってくれたとき、 涙が出そうになりました。
「ありがとう」 その一言が、どれだけわたしを救ってくれたか、言葉にできません。
それからは、どんなに小さなことでも感謝する気持ちを持つようにしました。 お天気がいいこと、洗濯物がよく乾いたこと、 子どもが笑ってくれたこと、今日も無事に一日が終わったこと。
感謝の気持ちは、心の中の“希望の灯”を消さずにいてくれました。
当たり前の日常は、本当は当たり前なんかじゃない。子供たちが自分が健康で元気で今日を過ごすことができた。そんな当たり前の日常に感謝。
まとめ
心が壊れそうなとき、 わたしを支えてくれたのは、ほんの小さな習慣たちでした。
朝日を浴びて「大丈夫」と唱えること。 笑顔を意識すること。 上を向いて歩くこと。 気持ちをノートに書き出すこと。 「ありがとう」を口にすること。 そして、小さなことにも感謝すること。
どれも簡単なことだけど、 毎日続けるうちに、少しずつ心が回復していくのを感じました。
今、つらさの中にいるあなたにも、 この小さな習慣が、そっと寄り添いますように。

